Electro-Voice RE20レビュー | ラジオ放送やポッドキャストの高級定番マイク

Electro-Voice RE20とは

Electro-Voice RE20は、放送業界やポッドキャスターの間で非常に人気のあるマイクです。その特徴は、自然でクリアな音質と、多用途性にあります。このマイクは特にラジオ放送での使用が広まっており、「放送の定番」とも言われています。

RE20はダイナミックマイクでありながら、コンデンサーマイクに匹敵するような音質を提供します。そのため、音声だけでなく楽器収録にも適しています。

自然なローカットスイッチも魅力。100Hzから400Hzの帯域を約-4.5dBカットする低域ロールオフスイッチ（ローカットスイッチ）が搭載されています。このスイッチは、低音の不要な増幅を抑え、特に低音の処理が必要な場合に便利です

Electro-Voice RE20の特徴

• Variable-Dテクノロジー：近接効果を抑え、どの距離でも均一な音質を実現。
• 自然な音質：クリアで深みのあるサウンドを提供。
• 耐久性：プロの現場でも長期間使用可能な頑丈な設計。
• ハムノイズ抑制：電子機器からのノイズを効果的に軽減。
• 多用途性：音声、楽器、ドラム収録にも対応。

Electro-Voice RE20の使用シーン

このマイクは、以下のようなシーンで特に効果を発揮します：

1. ラジオ放送

RE20は、プロのラジオスタジオで広く採用されているマイクの一つです。その人気の理由は、驚くほどクリアで聞き取りやすい音質にあります。特に、長時間にわたる放送でもリスナーが疲れにくい、心地よいサウンドを提供できる点が大きな特徴です。また、このマイクは単一指向性のカーディオイドパターンを採用しているため、特定の方向からの音をしっかりと捉えつつ、収音ポイントを少し外した場合でもバランスの取れた音質を維持できるという柔軟性を持っています。

2. ポッドキャスト

RE20は、ポッドキャスターにとっても理想的なマイクの一つです。その優れた音質と信頼性により、プロフェッショナルな音声品質を簡単に実現できます。話し手の声をクリアに捉えつつ、不要な雑音を最小限に抑える設計が施されているため、自宅やスタジオなどどのような環境でも高品質な収録が可能です。これにより、リスナーにとって心地よい音声を届けることができ、ポッドキャストの魅力をさらに引き立てます。

3. 楽器収録

特にベースアンプやキックドラムなどの低音域の収録に優れています。その頑丈な設計と音質が、楽器収録の現場で高く評価されています。キックドラム専用マイクと比較すると、低音が過剰に強調されることなく、自然でバランスの取れたサウンドを提供できる点が特徴です。このため、幅広い音楽ジャンルや録音用途で柔軟に対応できる万能性を持っています。

他マイクとの比較

Electro-Voice RE20は、Shure SM7BやRode Procasterと並び、プロフェッショナルやハイアマチュアユーザーに人気のあるダイナミックマイクです。それぞれのマイクには個性がありますが、RE20は以下の特徴によって独自の魅力を発揮しています。

• 近接効果の低さ：RE20は独自の「Variable-D」技術を採用しており、他のマイクでありがちな近接効果（マイクに近づきすぎた際に低音が過剰に強調される現象）を効果的に抑えます。これにより、一貫した音質を維持しやすくなります。
• 音の透明感：中音域の明瞭さが際立ち、自然でクリアな音質を提供します。特に、ボーカルやナレーションの用途では言葉のニュアンスを忠実に捉えます。
• 堅牢な構造：頑丈な設計が施されており、スタジオからライブ環境まで幅広い用途で安心して使用できます。

Shure SM7Bは、豊かな低音と滑らかな音質が特徴で、特にポッドキャストやボーカル録音に最適な選択肢です。一方、Rode Procasterはコストパフォーマンスに優れ、ダイナミックかつ力強いサウンドで評価されています。

これに対して、Electro-Voice RE20は価格帯がやや高めであるものの、他にはない近接効果の抑制や、ナチュラルで透明感のある音質を備えています。これらの特徴は、特に正確で安定した音が求められるナレーションやライブ配信などで大きなメリットとなるでしょう。

最終的な選択は用途や個人の好みに依存しますが、「一貫性」と「クリアな音質」を重視する場合、RE20は間違いなく検討すべき価値のある選択肢です。

よくある質問